RECRUIT採用情報
溶接棒が描く美しいラインと
アーク光の輝きに魅せられて。
オールコマツの全国技能大会3位の
勲章を胸に、 今日も溶接ロボット
「鉄人」を操る。
製造部 溶接課 一般社員
N.Z.さん
#中途採用 #技能職 #中国出身
【キャリア】技術研修生として来日 → プレス・組立工 → 産業学校 → 小松電業所 → 溶接課
INTERVIEW 12社員インタビュー
仕事内容を教えてください 12名プラス1で、建機のエンジンフードをつくっています。
溶接課はいま66名の技能工が在籍しています(2020年2月現在)。私のチームは総員12名。班長からは「ギュウちゃん」、同僚や部下からは「ギュウさん」「ギュウ」と呼ばれています。(笑)。 仕事はブルドーザーの外装部品「エンジンフード」の溶接です。本社工場は溶接ロボット23台が導入され、ほぼ自動化しています。プログラムどおり溶接してくれるのですが、動きに少しバラつきがでるので、作動状況を見ながら人がリモコンで動きを修正します。新機種のフード製造となれば、コマンド入力も私の仕事です。ロボットには「鉄人」という名前が付いています(笑)。彼はチームの一員なのです。リーダーを務めるようになって、「生産計画書」をもとに納期や材料在庫から今週は何台作るか、どの機種から作るかなど班全体のスケジュールも作成しています。
仕事のやりがいについて教えてください
溶接は汗と技と美の結晶。
だから一生、追究したい。
やはり、溶接が上手く仕上がった時ですね。接合部の見た目の美しさ。また、計画より早く完成した時は単純に嬉しいです。溶接の製造ラインは自動溶接がメインですが、ロボットのアームが入らないような部品や調整が求められる部分は、人の手で溶接を行います。私の腕の見せ所です(笑)。 “美しい溶接”とは、接合部分の溶接痕(ビードと云います)が同じ幅と同じ高さで揃っていて、美しい線が描けている状態。電流と電圧、溶接トーチと金属との距離、さらに溶接スピードが一定に揃わないとそうなりません。溶接が上達する秘訣は、たとえば陸上競技の「競歩」の歩幅と一緒で“自分にあった電流・電圧を見つける”こと。それほど繊細さが求められる技術なのです。
全国技能大会3位入賞は、皆の応援があったからこそ。
昨年の10月、(株)小松製作所が主催する「オールコマツ技能競技大会」の薄板溶接部門に、会社を代表して出場させていただきました。北陸エリアの予選大会では、6名で競い合い優勝。続く全国大会では3位入賞の成績でした。例年、国内外のKOMATSUグループ直営事業所と協力会社から40名以上の精鋭が参加しますが、北陸勢の上位入賞は“初”だったそうです。 大会の1ヶ月前に課題の図面をもらい土曜も返上し必死に練習しました。前日は緊張からよく眠ることが出来ませんでした。そのせいか1回目の溶接で、確認不足から金属に対する電流が強すぎて裏波(うらなみ)も出すぎてしまった。致命的ミスでした。会場には工場の仲間はもちろん、北陸エリアの他の会社からも多くの知人たちが応援に来てくれています。「このまま負けるわけにはいかない。」自分を奮いたたせ、2回目以降を集中して取り組み、なんとかリカバリーすることができたのです。70分間の競技時間が“一瞬”に感じられた、思い残る全国大会でした。
小松電業所に入社したきっかけを教えてください 「会社の成長を通じて、社会の発展に貢献する」の理念に感動。
私は中国の山東省の出身です。19歳の時、技能実習生として初めて石川県に来て、3次元レーザーのオペレーターとして働きました。制度上、滞在年数は3年間と定められていたので一旦帰国しました。その後日本で出逢った女性と結婚し、再び石川県で組立工として働きはじめました。子供にも恵まれキャリアアップをと考えていたとき、同じ工場で働く溶接工のつくりだす溶接のラインと輝くアーク光を見て突然、「美しいなあ」「カッコイイなあ」と心打たれたのです。 それから会社を辞めてコマツ粟津工場の産業学校に半年間通い、溶接の資格を取りました。けれど再就職は苦戦しました。数社に履歴書を送っても、「外国人の受け入れ体制ができてないから」という理由で面接さえ断られるのです。ある日、小松電業所のホームページを見ました。「成長が未来をつくる」というトップメッセージを読み、いまの自分にぴったりの“励ましの言葉”だと思いました。とくに企業理念の3番目「会社の成長を通じて、社会の発展に貢献する」に心から感動しました。すぐ会社に直接連絡して面接を受けさせていただきました。こうして私はDENGYOの仲間になったのです。
小松電業所の魅力について教えてください。 挑戦する機会と、共に成長し合える仲間に恵まれています。
はじめは自分が外国人だから差別されるのではという不安もありましたがまったくなく、入社後の評価も正当にされていると思います。DENGYOではチャレンジして成果を出せば、国籍や学歴や性別に関係なくやりがいある役職につくことが出来ます。いま、私はエンジンフードの製造ラインをほとんど任されており、そのことがとても嬉しいのです。 DENGYOでは仕事に必要な資格の取得や教育研修の費用を全額負担してくれます。技能検定などに合格すると手当もいただけ、頑張ったら頑張った分だけ評価されます。 そして仕事面だけでなく、プライベート面でもお互いに助け合う、お互いに感謝し合うといった「社風」もとても良いところと思います。
これからの目標を教えてください 溶接の技術をもっと磨き、若い世代に伝え育てたい。
いまのレベルに満足せず、溶接技術をこれからも向上させていきたいです。だから国家資格「鉄工技能士」にも積極的にチャレンジしようと思っています。そして自分の技を若い世代たちに広く伝えて、製造ラインで幅広く活躍できる多能工を増やしていきたいです。 またメンタル面でも、出来るだけ多くの後輩たちに関われたらと考えています。かつて自分が落ち込んでいた時、いつも支えてくださる先輩がいました。次は自分がサポートしていきたい。そうやって皆が共に、技術面でも精神面でも支え合って高め合っていくことで、会社全体が成長出来ると思っています。